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USJ「E.T.アドベンチャー」事故(2004年11月)、その後被害者と裁判になり、和解

USJ「E.T.アドベンチャー」事故(2004年11月)

 

約2年前、アトラクションの安全バーに手首を挟まれた大阪府内の女性客(35)が、手首などに後遺症が残ったとして、USJを相手に、治療費や慰謝料など約2880万円の損害賠償を求めた訴訟があったそうです。

 

USJが解決金1400万円を支払う条件で大阪地裁で和解が成立していたそうです。

 

当時、USJは大阪市に事故を届けたが、公表はせず、和解条項では「事故や和解内容を第三者に開示しない」としているそうです。

 

事故の詳細は、2004年11月、自転車に模した乗り物で空中を旅するアトラクション「E.T.アドベンチャー」に乗車した際、従業員が下ろした安全バーに右手首を強く挟まれてしまい、手首に腫瘤(しゅりゅう)ができ、筋や神経も痛めて知覚異常と診断され、約9か月間通院。

 

後遺症で指2本が不自由になり仕事を休んだため、半年後に解雇されたうえ、USJの不誠実な対応で精神的苦痛も被ったとして、05年12月に提訴した。

 

USJは当初、「事故の状況は知らず、後遺障害も存在しない」と反論。

 

しかし、今年9月に和解した。事故の公表義務はなく、USJは、発生を大阪市に報告するとともに、安全バーに構造上の問題はなかったと判断。

 

その後、従業員に対し、安全バーを下ろす際、客に声をかけるなど安全確保の徹底を図っているといい、和解については「すでに解決しており、詳しい内容はコメントできない」としている。

 

 

 




この事故のポイントは、USJ側が事故の公表を避けたという点である。この事件についてのメディアの報道など私は見ておらず、おそらく新聞に小さく載っただけであろう。結局USJが解決金1400万円を支払う条件で大阪地検において和解が成立したのだが、和解条項に「事故や和解内容を第三者に開示しない」というものを盛り込むなど、USJの解決に対する取り組みには問題があったと私は考える。 ...